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頭にも心にも効いた 達人3人のコミュニケーション術​​:セミナーレポート

お盆休み気分の残る、8月16日の昼下がり。「ファンをつくる」ことをキーワードに、3人の講師がそれぞれ「ビジネスセミナー」「プレゼン力アップ」「インターナルブランディング」を語る講座を開催しました。

 

コミュニケーション講座という名称に違わず、いきなり会話せざるをえない実践でスタートします。まずは山村さんがPost-itを使い、各自が短時間で次々に自己紹介をするアイスブレイクを展開。あっという間に場が和んでいきました。

 

■目的を持って「聞きたいこと」に応える

 

緊張することなく話を聴ける雰囲気が出来上がったところで、小林が参加者に他己紹介を促します。「その人と仕事をしたいと思うような」という条件付きです。目的を持つことで、相手に対してポイントをしっかり絞ってインタビューできます。この「目的」が、セミナーを企画する上でも重要になります。

セミナーを企画・運営していく流れを「開催前」「当日」「開催後」の3ステップに分け、今回は開催前に絞って話を進めていきました。

 

セミナーの企画においては、はじめに「目的を決める」ことと、「目標を決める」ことが重要です。なぜ無料のセミナーもあれば、10万円もするセミナーもあるのか。「目的」があればこその違いであり、その目的を達成するために、集めたい「目標」の人数なども決まってきます。

 

テーマ決めも大切で、新規性、話題性、意外性など、足を運びたくなる要素が必要です。 

また、「伝えたいこと」は「聞きたいこと」とイコールではないと、小林は言います。企画するときには、相手が関心を持っている価値と自分が持っている価値をきちんと交換できるか、強く意識することが必要です。特にビジネスセミナーにおいては、売上が上がるのか、効率化が図れるのか、すぐにでも活用できるノウハウなのかなど、仕事そのものに役立つカレンシー(貨幣)が盛り込まれていることが大切だと強調しました。

 

■きちんと思いを伝えるための、プレゼンテーションスキル

 

マイソリューションズ代表取締役・山村さんは、話し方にとどまらず、立ち居振る舞いも含めた実践的なプレゼンテーションスキルを紹介しました。

 

人前で話すことに恐怖を感じる必要はなく、むしろ聴衆は「話す人」を応援してくれている、と山村さんは強調します。特に「今日はこの話を絶対に伝えたい」ということに集中すると気持ちが楽になるそうです。

 

とはいえ、言うは易く行うは難し。やはりスキルや練習、場数は必要です。

 

プレゼンのコツの一つは、聴衆を巻き込んでいくこと。クイズや簡単なワークなどをすることで、聞き手がリラックスします。すると、参加者同士のネットワーキングができて、質問が出やすくなります。結果、満足度が高くなるのです。

 

また、伝えたいメッセージに合わせてどのように「魅せる」か、内容を作り込んでいきます。

 

声は力強く、スピードはゆっくりと話します。聴衆が多くなるほど、スピードを落とします。聞き手にしっかりとメッセージを届けるには、腹式呼吸が有効で、強弱・間(ポーズ)をうまく使い、メリハリをつけます。

 

視線はさらっと流さないことも大切です。一人一回はしっかり見て、その際に1〜2秒は止めます。さらに、聴衆は単に一般論を聞きたいのではなくて、プレゼンターの話を聴きたいので、原稿を用意して「読む」のではなく、伝えたいことを「語る」よう意識します。

 

最後はやはり実践です。Post-itに、セミナーで聞いた話の中で「やってみよう」と思ったことを書き、宣言しました。その30秒ほどのプレゼンを、ペアになった人に自分のスマホを渡して録画してもらい、お土産にしました。

 

■「伝えたいことを伝えたい!」思いあふれて

 

タンタビーバ取締役の板谷さんは、新卒で入社してから今年の3月に退社するまで37年間JAL一筋。経営破綻からの復活を内側から見つめ、社員のモチベーションアップに大きく貢献してきた経験から、インターナルブランディング(ブランドの企業内浸透)について語りました。

 そもそも板谷さんがインターナルブランディングを意識しはじめたきっかけは「会社は楽しい場所ではいけないのか?」という疑問でした。経営破綻した当時のJALは、全体的に元気がなく、会社がつまらないと言う声もよく聞かれました。

 

そんな時だからこそと、ビジョンや企業理念を浸透させ、社員が元気になる研修をする企画を社内提案します。研修名に「うきうき」「わくわく」「いきいき」という言葉をつけ、「努力→成功→幸せ」ではなくて、「幸福感→成果」という方程式を実践。親会社と子会社がフラットな立場で研修を受ける、研修から帰ってきた部下を上司が褒めて支援する、などの仕組みを次々にしかけていきました。

 

やがて社員が会社と仕事への誇りを取り戻します。仕事が好き、仲間が好き、会社が好きという雰囲気が浸透し、JALを活気づけるインターナルブランディングへつながっていきました。

 

**********

 

板谷さんと小林は、対照的なプレゼンテーションでした。

 

小林のプレゼンテーションでは、「“伝えたいこと”と“聞きたいこと”はイコールではない」と言います。たしかに、どんなに伝えたいことがあっても、聴衆が関心のないことは伝わりません。どんなお土産を持って帰ることができるかを意識することはとても大切です。

 

一方、板谷さんはJAL愛にあふれ、「伝えたいことを伝える!」プレゼンテーションでした。押して、押して、押しまくり。でも、それがまったく押しつけがましくなく、板谷さんの笑顔も加わって、聴いているみんなが元気になっていく。こんなプレゼンテーションもあるんだなと思う、圧倒的なパフォーマンスでした。

 

どちらも、ファンをつくることにつながります。

 

同じ伝えるなら、よりスムーズで効果的に伝えることができる「技」があるということを、二人のプレゼンテーションに橋を渡すがごとく、山村さんが示してくれました。

 

参加者からは「濃い内容だった」「気持ちを上げるきっかけになった」「パワフルで、本で読むよりずっと説得力があった」などの声が寄せられ、頭も心も充実した時間になりました。

(オプンラボ S)

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